京都市で事業ごみを自分で持ち込むにはどうすればいい?予約手順や料金についても解説!

京都市で事業ごみを自分で持ち込むにはどうすればいい?予約手順や料金についても解説!

飲食店や小売店を経営していると、毎月の事業ごみ処理費用が意外と大きな負担になることがあります。「業者への委託料金が高い」「もっと安く処理できる方法はないか」とお考えの事業者の方も多いのではないでしょうか。

実は京都市では、事業系一般廃棄物に限り、事業者自身がクリーンセンターに直接持ち込んで処理することができます。業者委託と比較して大幅なコスト削減が期待できる一方で、2024年10月から事前予約制に変更されるなど、利用方法が変わっている点もあります。

この記事では、京都市で事業ごみを自分で持ち込む方法について、最新のルールや手続き、料金体系まで分かりやすく解説します。処理費用を抑えたいとお考えの事業者の方は、ぜひ参考にしてください。

事業系一般廃棄物と産業廃棄物の違い

事業系一般廃棄物と産業廃棄物の違い

事業ごみの持ち込みを検討する前に、まず理解しておきたいのが廃棄物の分類です。事業活動から発生する廃棄物は、大きく「事業系一般廃棄物」と「産業廃棄物」の2つに分けられており、それぞれ処理方法が異なります。

自己搬入できるのは「事業系一般廃棄物」のみ

京都市のクリーンセンターに自分で持ち込めるのは、「事業系一般廃棄物」に分類される廃棄物のみです。事業系一般廃棄物とは、事業活動から発生する廃棄物のうち、産業廃棄物以外のものを指します。

飲食店であれば、調理で出る生ごみ、お客様が残した食べ物、木製の割り箸や爪楊枝、従業員の弁当容器(中身)、紙ナプキンやおしぼりなどが該当します。オフィスの場合は、シュレッダーくず、コピー用紙、従業員が持参した弁当の残飯などが事業系一般廃棄物となります。

一方、産業廃棄物は法律で定められた20種類の廃棄物で、同じ事業所から出るものでも別途専門業者への委託が必要です。プラスチック製の弁当容器、ビニール袋、金属製の缶、ガラス瓶、廃食油などは産業廃棄物に分類され、クリーンセンターでは受け入れてもらえません。

参考:事業ごみとは(京都市)

参考:持込みが出来ないごみには何がありますか(京都市)

持ち込みが向いているケース

事業ごみの自己搬入が特に効果的なケースを以下の表にまとめました。

事業者のタイプ 特徴 年間削減効果
コスト削減重視の小規模事業者 委託業者:1kg当たり50〜80円
自己搬入:100kgまで一律1,500円
月200〜300kg排出で年間数万円〜十万円以上の節約
平日昼間に時間余裕がある事業者 営業時間が夕方以降の飲食店
時間調整しやすい小売店
人件費を抑えながら処理可能
廃棄物の種類が単純な業種 産業廃棄物の混入が少ない
分別が容易
持ち込み時のトラブル回避

※実際のケースとは異なる場合があります。

京都市で事業ごみを持ち込む前に押さえておきたい3つのポイント

京都市で事業ごみを持ち込む前に押さえておきたい3つのポイント

自己搬入を検討する際は、事前に確認すべき重要なポイントがあります。特に2024年に制度変更があったため、以前の情報と異なる部分に注意が必要です。

2024年10月から事前予約が必須に

2024年10月1日以降、京都市のクリーンセンターへの持ち込みには事前予約が必要となりました。従来のように当日直接持ち込むことはできなくなっており、必ず搬入前日までに予約を取る必要があります。

予約方法 対応時間 連絡先 特徴
インターネット予約 24時間365日 京都市持込ごみ受付システム パソコン・スマホから簡単手続き
営業時間を気にせず予約可能
電話予約 平日・土日祝
午前8時30分〜午後4時30分
固定電話:0120-100-959
携帯電話:075-330-6081
オペレーター対応で安心
不明点をその場で確認可能

予約時の必要情報

  • 搬入者の氏名・住所・連絡先
  • 排出事業所の所在地
  • ごみの種類
  • 搬入予定日時
  • 車両のナンバー

    予約完了後に発行される受付番号は、当日クリーンセンターで提示を求められる場合があるため、必ず控えておきましょう。

    参考:持込ごみの受入れについて(京都市)

    持ち込み可能な品目リスト

    クリーンセンターに持ち込める廃棄物には明確な基準があります。基本的には京都市内で発生した事業系一般廃棄物のみが対象となり、産業廃棄物や処理困難物は受け入れてもらえません。

    持ち込み可能な主な品目例

    • 生ごみ(食品残さ)
    • 紙くず(コピー用紙、新聞紙以外)
    • 木くず(木製割り箸、爪楊枝など)
    • 繊維くず(布製品の一部)
    • 従業員の弁当残飯

      持ち込みできない品目例

      • 充電式電池類・小型電子機器(電子タバコ、携帯電話、ワイヤレスイヤホンなど)
      • プロパンガスボンベ・内容物が残っているスプレー缶
      • 自動車部品・タイヤ・ピアノ・消火器などの処理困難物
      • 家電リサイクル法対象品目(テレビ、エアコン、冷蔵庫、洗濯機など)
      • 本来リサイクルすべき缶・ビン・ペットボトル
      • プラスチック製容器包装
      • 古紙類(新聞、段ボール、雑誌など)

        これらのリサイクル対象品目は分別して適切な方法でリサイクルする必要があります。

        持ち込む際の必要書類

        持ち込み当日に特別な書類を用意する必要はありませんが、予約番号の控えは必須です。従来使用されていた紙の「搬入申告書(マークシート)」は現在使用されていないため、事前予約制への変更を理解しておくことが重要です。

        ただし、搬入時には身分確認を求められる場合があるため、運転免許証などの身分証明書は持参しておくと安心です。また、事業所の所在地確認のため、事業所の住所が分かる書類があると手続きがスムーズに進みます。

        参考:持込ごみの受入れについて (注意)持込ごみ搬入には事前予約が必要です!(京都市)

        京都市にあるクリーンセンター2箇所

        京都市では事業ごみの自己搬入を受け付けているクリーンセンターが2箇所あります。どちらも同じ料金体系で利用できますが、立地や交通アクセスを考慮して選択しましょう。

        南部クリーンセンター(伏見区)

        南部クリーンセンターは伏見区横大路八反田29に位置し、京都市南部や山科、伏見区の事業者にとってアクセスしやすい立地にあります。

        施設詳細情報

        所在地 伏見区横大路八反田29
        受付日 月曜日〜金曜日、第2・第4土曜日(祝日含む)
        受付時間 午前9時〜正午、午後1時〜4時30分
        対象エリア 京都市南部・山科区・伏見区
        特徴 比較的新しい施設、計量設備充実

        施設へは自動車での搬入が必要で、徒歩や自転車、バイクでの持ち込みはできません。敷地内でナンバープレートによる車両管理が行われているため、番号が読み取れない状態の車両では利用できない点に注意が必要です。

        東北部クリーンセンター(左京区)

        東北部クリーンセンターは左京区静市市原町1339にあり、京都市北部や左京区、右京区北部の事業者が利用しやすい場所に位置しています。

        施設詳細情報

        所在地 左京区静市市原町1339
        受付日 月曜日〜金曜日、第2・第4土曜日(祝日含む)
        受付時間 午前9時〜正午、午後1時〜4時30分
        対象エリア 京都市北部・左京区・右京区北部
        注意事項 山間部のため冬季は道路状況要確認

        山間部に位置しているため、特に冬季は道路状況に注意が必要です。積雪や凍結の可能性がある時期は、事前に道路状況を確認してから向かうことをおすすめします。

        両施設共通の注意点

        • 日曜日および第1・第3・第5土曜日、年末年始は受付休止
        • 第2・第4土曜日や祝日は混雑しやすいため、平日利用推奨
        • 自動車での搬入が必須(徒歩・自転車・バイク不可)
        • ナンバープレートが読み取れる状態の車両のみ利用可能

          京都市クリーンセンターへ事業ごみを持ち込む際の流れ

          京都市クリーンセンターへ事業ごみを持ち込む際の流れ

          実際にクリーンセンターに事業ごみを持ち込む際の手順は以下の通りです。

          持ち込み手順

          1. 事前予約を取る
          2. 車両に積み込む
          3. クリーンセンターで受付
          4. 計量・荷下ろし
          5. 再計量・料金支払い

          まず搬入前日までに、インターネットまたは電話で予約を取り、受付番号を受け取ります。事業ごみを車両に積み込む際は、種類ごとに分別し、産業廃棄物や持ち込み禁止品目が混入していないか確認します。飛散防止のためシートをかけるなど、運搬時の安全対策も重要です。

          予約した日時にクリーンセンターに到着後、入口で受付を行い予約番号を提示します。車両ごと計量器に載せて重量を測定した後、指定された場所でごみを荷下ろしします。係員の指示に従い、種類ごとに分別して投入してください。

          荷下ろし完了後、再度車両の重量を測定してごみの正確な重量を算出します。出口の精算機で処理手数料が表示されるので、現金またはキャッシュレス決済で支払いを行います。利用できる決済手段は、現金のほかクレジットカード、交通系ICカード、各種電子マネー、スマホ決済など多岐にわたります。

          事業ごみを持ち込むのが難しい場合の代替手段

          自己搬入が難しい場合や、より効率的な処理を求める場合は、以下の代替手段を検討しましょう。

          京都市が許可している一般廃棄物収集運搬業者に依頼する

          最も一般的で確実な方法が、京都市の許可を受けた一般廃棄物収集運搬業者への委託です。事業系一般廃棄物の収集運搬には京都市長の許可が必要で、無許可業者への委託は法律違反となるため注意が必要です。

          許可業者へ依頼するメリットは、定期的な回収スケジュールで確実に処理してもらえることです。分別指導やアドバイスも受けられるため、適正な廃棄物処理を継続的に行えます。また、産業廃棄物についても同時に処理を依頼できる業者が多く、一括管理が可能になります。

          料金は1kg当たり50〜80円程度が相場で、自己搬入と比較すると割高になりますが、人件費や輸送コストを考慮すれば妥当な水準といえるでしょう。複数の業者から見積もりを取って比較検討することで、適正価格でのサービス利用が可能です。

          資源化できるごみはリサイクル業者へ依頼する

          古紙類や段ボール、廃食油など資源化可能な廃棄物については、専門のリサイクル業者への売却や委託を検討しましょう。これらの廃棄物は本来クリーンセンターに持ち込むものではなく、リサイクルで処理することが環境面でも経済面でもおすすめです。

          古紙や段ボールは回収業者に売却できる場合があり、廃食油についてもバイオディーゼル燃料の原料として買い取ってもらえることがあります。これまで処理費用を支払っていた廃棄物が収入源になる可能性もあるため、見直してみても良いかもしれません。

          リサイクル業者の選定については、古紙回収業者組合や廃食油リサイクル協会などの業界団体に問い合わせることで、信頼できる業者を紹介してもらえます。

          京都市で事業ごみの定期回収を依頼するなら「ごみの窓口」へ

          事業ごみの自己搬入について検討した結果、やはり専門業者への委託が最適だと判断される場合は、実績豊富で信頼できる業者選びが重要です。

          「ごみの窓口」では、京都市発行の一般廃棄物収集運搬許可証を保有し、事業所の規模や営業時間に合わせた柔軟なサービスを提供しています。緊急時対応も可能で、京都市内での豊富な実績により安心してご利用いただけます。

          京都市での事業ごみ処理でお困りの方は、ぜひ「ごみの窓口」にご相談ください。無料見積もりで最適なプランをご提案し、業者切り替えもスムーズにサポートいたします。

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